特集棚「やるぞ!今年は(なんか)やるぞ」
新年明けましておめでとうございます。椎葉村図書館「ぶん文Bun」でございます。
今年は2022年。「2」が三つも入った「ぶん文Bun」にふさわしいぶんぶんしちゃう年ということで、新年最初の特集棚にも気持ちが入ります!
皆さんも、新年は「やるぞ!」という気持ちに満ち溢れていらっしゃるのではないでしょうか。昨年末に「とらさんは きいろいし しましまだし もう ほとんど 二〇二二年は はちどし だよな」と蜂年宣言を行ったコハチローも燃えています。
・・・しかし残念ながら、こうした決意の98%くらいは水泡に帰すというのがクリエイティブ司書の実感です。なんと言っても昨年「立派なチョークアートが描けるように勉強するぞ!」と意気込んでいた結果がこれ↑なのですから・・・。
でも、そんなの寂しい!
というわけで特集「やるぞ!今年は(なんか)やるぞ」では、新年のはじめにふさわしい「なんだか頑張れそうな本」や「はじまりにピッタリの本」などを集めてみました。ぜひコハチローと一緒にぶんぶん燃えて、2022年を良い年にしましょう!
2022年は読書をするぞ!そんな人にはまず、本の読み方の本をおすすめします。
本の読み方だけではありません。学び方の学び方の本だってあります。『独学大全』は「これからやっちゃうぞ!」という気分の方にとってのバイブルです。
こちらは、クリエイティブ司書がおすすめする「やってみようかな!」という気持ちにさせてくれる本たちです。2021年本屋大賞受賞作の『52ヘルツのクジラたち』をはじめとして、読みやすくも心に響く本たちが揃っています。
「いっちょ絵画でも勉強してみっか」というおしゃれな方へ。いきなり画集を手に取り挫折する前に、基礎の基礎を知ることができる本をどうぞ・・・。
あるいはいきなり分厚く、シネマ大事典を読み込むのも風流です。
音楽の趣味をがらりとおしゃれに変えてみっか!そんなあなたをジャズの世界に引き入れたい・・・。
ジャズ、クラシックの入り口にちょうどよさそうな本たちを取り揃えました。『蜜蜂と遠雷』は、クラシックピアノの世界にぐいぐい引き込まれる恩田陸さんの大名作です。
ほか、芸術の世界に引きこんでくれそうな本たちです。市原悦子さんは、椎葉村が舞台の映画『しゃぼん玉』で名演を披露されましたね。
なんだか難しそうなもんでも読んでみっか!そんな方にはあの有名なサンデル教授の『これから「正義」の話をしよう』やフロムの『愛するということ』などからスッと哲倫の世界へ入ってみるといいかもしれません。また哲学の始祖といえばギリシア哲学者のソクラテスということで『メノン』や『国家』もそっと置いてみました・・・。
ニーチェが入り口になるかどうかは置いておいて、一度ぱらぱらとめくってみるのもいいのではないでしょうか。「ニーチェはこう言ったんだ」と言ってみたいですよね。
2022年こそは資産運用!という方には、金の本をまとめておきました。このほかにもたくさん、ぶん文Bunの「種」コーナーに資産運用・経済・経営の本が並んでいます。
そうそう。頑張り続けるのは大変です。「頑張らなくたっていいじゃないか」という本もご用意しています。
「名前は知っているけれど分厚すぎて読めない」という本たち。取り掛かるなら年初めのこの昂ぶりが続いているうちです!ダンテ、ゲーテ、J. R. R.トールキン。憧れの名著を読み切る快感をどうぞ・・・。
2022年1月19日には第166回芥川賞・直木賞が発表されます!それに先立ち、初代芥川賞・初代直木賞受賞作を読んでみるという粋な読書体験はいかがでしょうか。ぶん文Bunの「森」コーナーには歴代の芥川賞受賞作品がまとまった全集もありますので、これを機に網羅してみたらとてもかっこいいですね。
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そんなわけで、皆さんの「やるぞ!」を後押ししたいという思いが込められた特集棚でした。新年もぜひ椎葉村図書館「ぶん文Bun」にてお楽しみくださいね!
・・・なお、前回の特集棚「祭がなくてもぶんぶん騒ぎ」にディスプレイされていたtupera tuperaさんの本たちはぶん文Bunの顔型本棚のコーナーに還っていきました!
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それでは、2022年も椎葉村図書館「ぶん文Bun」をよろしくお願いいたします。皆さまにとりまして良い1年となりますよう願いつつ、日本三大秘境・椎葉村の地でご来館をお待ち申し上げます。
椎葉村図書館「ぶん文Bun」
クリエイティブ司書
小宮山剛