ぶん文Bun

カステラとねむれない夜の子供たち

大きなまあるいお鍋の中のふっくらしたカステラ。

まだまだ眠たくないと駄々をこねてこっそり起きていた夜。

おぼろげだけど、どこか懐かしいその記憶を丁寧に切り取ってやさしく包んでくれた絵本。

『ぐりとぐら』でお馴染みの中川李枝子さんと『ねないこだれだ』で有名なせなけいこさん。

こどもたちと同じ目線で紡がれる世界は大人になった私たちにも優しく寄り添ってくれます。

 

今年訃報が発表されたお二人を偲んで遠い思い出を振り返ってみましょう。

眠れない夜に黄色いおおきなカステラを思い出して。

 

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一緒に生きている(新着棚更新!)

年齢。性別。障がいの有無。国籍と国境。宗教。民族。言葉。などなど。
日ごろ私たちが惑わされがちな、様々なフィルター。
でも、フィルターの有る無しに関わらず、私たちはすでに、すぐ隣の誰かと一緒に生きているのです。

というわけで、いっしょに生きることを考える新着本、入りました。

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ぼくらは、谷川俊太郎とともに生きてきた【特集棚更新】

2024年11月13日、谷川俊太郎さんの訃報が流れました。

某司書は「谷川俊太郎って亡くなるんですか!?」と取り乱していました。いやいやと口では言いながらも、私も同感でした。

そうです、私たちは幼少期から、知らず知らずいつも谷川さんのことばに触れてきたのです。それはまるで、息を吸って吐くかのごとく自然なことでした。

感謝の念を胸に、谷川さんを偲んで。

「ぼくらは、谷川俊太郎とともに生きてきた」

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ファンタジーの扉📚【特集棚更新】

ファンタジーの扉を開くこと。それは幻想へ飛び込むことなのかもしれません。

妖精や精霊、王さまとお姫様がいる剣と魔法の世界。

はたまた異国の神秘に満ちた神々と人の物語なのかも。

 

はじめまして。10月に着任したて、ほやほやの新人髙橋です。

初めての特集棚は、古今東西のファンタジーをぎゅっと詰め込みました。

著名な名作は勿論、変わり種の作品も取り揃えています。漫画作品を多く選べたのもぶん文Bun

だからこそ。

衣装だんすの中から、9と4分の3番線から。あなたのファンタジーはどこからですか?

 

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蟲と いとなみ(新着棚更新!)

椎葉の中でもとりわけ豊かなのが、虫。
蟲とも書きます。豊かさが際立ちますね。
気持ち悪い? いやいや、われわれ人間とここまで切っても切れない生き物、そうはおりません。

というわけで、虫とそれにまつわるいとなみの新着本、入りました。

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物語るノンフィクション【特集棚更新】

私たちは想像の翼を巧みに操り、物語(フィクション)の世界を縦横無尽に飛び回ることができます。そして、そんな営みがとっても大好き。

でも、古くから伝わるこんなことわざもあります。

「事実は小説よりも奇なり」

実は物語って、小説に代表されるフィクションだけではないのかもしれません。

フィクションほどに物語るノンフィクションの世界へ、ようこそ。

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