「人の話を聞きましょう」

子どもの頃、耳にたこができるくらい学校の先生は口酸っぱく言っていたような気がします。

しかし、大人になってあたりを見回してみると、案外聞いているようで聞いていない人が多い気がします。

人の話だけじゃない、さまざまな声に耳を傾けてみませんか?

まずは全体像をどうぞ。

真正面から「聞く・聴く」に向かい合う本たちです。「まず、ちゃんと聴」きたいですね。

続いて、オーラル・ヒストリーやライフヒストリーにまつわる本たちです。

聴いたものを記録するという営み(聞き書き)は、想像以上に尊い行為なのかもしれません。

取材や報道の最初の一歩は、きっと「聞く・聴く」ことなのでしょう。政治×聞き書きから派生して選んでみました。

民俗学では、聞き書きが核にあるといっても過言ではないでしょう。聞き書きが果たす役割は大きいですね。

聞き書きは、何も研究の世界のものだけではありません。旅先での出会い、そして会話が始まりかもしれません。

時に痛みを伴うこともあるでしょう。

しかし、その痛みを抱きかかえる勇気と強さを授けてくれる力が、「聞く・聴く」場には備わっている気がします。

本屋さんには、「聞く・聴く」ための数多くのヒントが転がっているのではないでしょうか。

芸術や建築の世界と聞き書きに関連する本たちです。

身近には、直接人の声を聞くだけでない場面が多数存在します。例えばラジオがその一つ。その音は耳心地がいいですよね。

科学(技術)が介在しても、届くものは届く。

科学そのものの伝え方にも耳をそばだててみませんか。

ラジオとくれば、音楽も欠かせません。

森の声を、水脈を、風の歌を、石を、鉄を聴く。

ミトコンドリアから香まで。「聞く・聴く」行為はどこまでも広がります。

生き物の声と一口に言っても、野生動物から身近なペットまで実にさまざまです。

「聴き耳頭巾」で動物たちの会話が聞こえたらいいなぁ……なんて妄想も膨らみます。

私たちが耳を傾けていないだけで、実は動植物たちは饒舌におしゃべりを楽しんでいるのかもしれません。

今まで意識していなかったものの声を聴いたとき、きっと新たな世界があなたを待っていることでしょう。

 

いかがでしたか?

今回のお相手は、ここ1年ほど「聞く・聴く」営みに関心のある時おこす司書でした。時おこす司書が特集棚を担当するのは、今回が最後となります。これまでご覧いただいた皆さま、どうもありがとうございました。

来月以降は、今回も黒板アートを手掛けてくれた「とまり木司書」野口さんを筆頭に、バラエティ豊かな司書たちが特集を彩ってくれることと思います。どうぞお楽しみに!

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