
11月に亡くなりし人の声を聴く(11月特集棚更新)
2025年は、三島由紀夫生誕100年であり、11月25日の命日を迎えると、没後55年となる年でもあります。
彼一人で特集を組むことも当然可能ですが、今回は三島を含む11月に亡くなった方々に焦点を当てることにしました。
11月に亡くなりし人の声を、一緒に聴きませんか?
まずは全体像です。
今回は、広義での文化芸能関連で活躍された方を中心に構成しています。もちろん、この特集棚に展示されていなくとも、11月が命日という方は各界に数多くいらっしゃいます。ぜひ特集から派生して調べてみてくださいね。


絵本作家の佐野洋子さん(命日:11月5日)。お馴染みの絵本ですね。

NHK大河ドラマでも描かれた金栗四三と、昨年2024年に他界された谷川俊太郎さん(いずれも11月13日)。



『悼む詩』は今回のテーマにぴったりの1冊。黒板とのツーショットです。

草野心平さん(11月12日)と『釣りキチ三平』の矢口高雄さん(11月20日)。


妖怪といえば誰もが思い浮かべるこの方、水木しげるさん(11月30日)。


サントリーの元会長・佐治敬三氏(11月3日)と、落語立川流創始者にして、家元の立川談志師匠(11月21日)。
文化と文明の関係性を考えるうえで外せないお二人ではないでしょうか。

ジャーナリスト・評論家の大宅壮一氏(11月22日)と児童文学作家・灰谷健次郎さん(11月23日)。
戦争の時代をどのように生き、どう捉えてきたのでしょう。

数多くの著書を残した瀬戸内寂聴さん(11月9日)。

驚くことなかれ。森繁久彌さん、森光子さん、高倉健さんの3人の名優は、皆11月10日に他界されました。



高倉健さんが他界されておよそ2週間後、また一人の俳優が旅立ちました。
晩年は農業にも力を入れていた菅原文太さん(11月28日)。

上記の俳優たちも出演した映画を語るのは、映画評論家の淀川長治さん(11月11日)。

多くの著名人の声を聴いてきましたが、やはり今年は三島由紀夫(11月25日)の声を聴くに値する年ではないでしょうか。
第38回東京国際映画祭では、映画「MISHIMA」が日本初上映され、話題となりました。

命日の近さでくくったところで、何になるんだという話かもしれません。
しかし、忙しく日々を生きる私たちが、ふと死者の声に耳を傾けるきっかけとして、命日から迫るというのは一つ有効な方法のように感じます。あの人がかつて生きた今日を、わたしも生きている。そんなことが感じられたらと思い、テーマにしてみました。
今回のお相手は、子どもの頃『駅~STATION』の舞台・増毛町に行ったことから高倉健さんを知った時おこす司書でした。
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