映画『ドライブ・マイ・カー』公開前に村上春樹作品をおさらい!
椎葉村図書館「ぶん文Bun」から、新しい特集棚のお知らせです。
2021年の夏、8月20日に映画『ドライブ・マイ・カー』が公開されるとのことで、村上春樹ファンならびに西島秀俊さんのことも大好きというクリエイティブ司書の小宮山が特集棚を設計しました!
『ドライブ・マイ・カー』に登場する黄色いサーブの絵のクオリティはとても30歳児が描いたものと思えませんが・・・(´;ω;`)素敵な本のラインナップとなっておりますのでどうぞご覧ください!
映画『ドライブ・マイ・カー』の原作は短編集『女のいない男たち』に収録されています。
これも最近の出版。『猫を棄てる』。
村上春樹さんの短編集といえばこの2作でしょうか。
村上春樹さんの初期作品。デビュー作の『風の歌を聴け』と、その後発表された『1973年のピンボール』。また「最初から最後まで、リアリズム文体でリアリズムの話を書くという個人的実験をやった」と本人が語る『ノルウェイの森』。そして、左記のようなエピソードが収録されている『みみずくは黄昏に飛びたつ』や『職業としての小説家』は、村上春樹さんを理解するうえで必読です。
羊男ものたち。
長篇で骨太の2作品。『騎士団長殺し』と『1Q84』。
こちらもファンが多い作品でしょう。『海辺のカフカ』と『ねじまき鳥クロニクル』。
『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』、『ダンス・ダンス・ダンス』などの有名作品だけでなく『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』、『国境の南、太陽の西』、『回転木馬のデッド・ヒート』を集めました。
村上春樹さんの手になる翻訳を一緒にどうぞ。もちろんフィッツジェラルドの『グレート・ギャツビー』にはじまり、カーヴァ―があり、チャンドラーの『ロング・グッドバイ』があるわけです。カーヴァ―の『大聖堂』は非常におすすめです。
ほか『キャッチャー・イン・ザ・ライ』や『ティファニーで朝食を』も有名な村上春樹さんの翻訳です。マーセル・セローもあります。
個人的にチーヴァ―の「泳ぐ人」はおすすめです。`The Swimmer’という原作を読んだときに衝撃を受けたことを覚えています。
村上春樹さんといえばジャズ・・・というか音楽全般ですかね。久々に村上ラヂオを聴き、ビーチ・ボーイズでゴキゲンになりたいものです。
『アンダーグラウンド』は地下鉄サリン事件を追うなかで紡がれた作品です。お一人お一人の証言を生きたものとして、「真実」として収録する方法は、真の意味で解釈された事件を描きだすことにつながったと言えるでしょう。
ぶん文Bunのクリエイティブ司書・小宮山剛が読み解いた『アンダーグラウンド』論は個人noteにまとめられています(https://note.com/tsuyoshikomiyama/n/n2a6ae12af2d0)。
村上春樹さんの特集とあわせる雑誌は『文學界』と『ダ・ヴィンチ』。館内でご自由にお楽しみください。
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なんだか「お前、村上春樹特集やりたかっただけだろ」というお声が聞こえてきそうですが・・・あくまで映画『ドライブ・マイ・カー』上映前特集、ということでよろしくお願いいたします!
今年の夏は7月22日の『犬部!』に林遣都さんが出演するわ、8月20日に『ドライブ・マイ・カー』が上映されるわ、また秋の10月には『護られなかった者たちへ』(林遣都さん!)、『そして、バトンは渡された』(田中圭さん!)と注目映画が目白押し。
本当に、何の気兼ねもなく映画を観に行けるよう世の中の回復を願うとともに、すべての芸術作品・映画の無事の興行を祈っております。
そしてもちろん、Katerie/ぶん文Bunにはやく全国・世界からもっと多くの方がいらっしゃる日を心待ちにしております!
クリエィティブ司書
小宮山剛
***後日談***
特集棚の情報を更新した翌日(7月10日)、村上春樹さんの『ノルウェイの森』Tシャツ(UTコレクション)が飾られました!
反射していて見づらいですが・・・。小説『ノルウェイの森』の隣にどうしても『ノルウェイの森』Tシャツを置きたかったのです。
ちなみに、このTシャツは特別な方からいただいた物というわけではありませんで・・・。
・・・はい、クリエイティブ司書・小宮山の私物なのでしわしわなのはご容赦くださいませ(村上春樹Tシャツを6着持っています)。
どうぞ椎葉村図書館「ぶん文Bun」へお越しの際は、しわしわのTシャツもお楽しみくださいませ!