飛びたて、椎葉のみつばちたち
ぶん文Bunのクリエイティブ司書、小宮山剛です。また新しい特集棚ができました。
飛びたて、椎葉のみつばちたち。
そしていつでも、帰っておいで。
そんな椎葉村交流拠点施設Katerie(かてりえ)のコンセプトメッセージから拝借したお題目をもつ今回の特集では、子そだてに関する本を集めてみました。
新型コロナウィルス感染症とオリンピックというあらゆる意味での「予想外」をはらんだ前々回の特集。そしてそんな予想外を予想する者たちに関する前回のSF×AI特集。
今回は「どんな予想外もいつか愛おしくなる」ということで、まだまだ「予想外」を引きずりながら(笑)、山あり谷ありだけれど子そだてって愛おしいものだ!そんな意志を込めて特集棚をつくってみました。
さまざまな年齢のお子さまとよりそう本たち。『子どもへのまなざし』は、福音館書店さんが世に送る名著のひとつ。
ママ専門のおしゃれ本が少ないですが、忙しい合間にもお洒落でいたいものですよね。あとは、子どもたちを不思議なタッチで描き続けるいわさきちひろさんや、室井佑月さんも一緒に。
あかちゃん本をずらり。パパもしっかりここで学びましょうね!あかちゃんに関する認知や脳科学の本もここに取り揃え、あかちゃんがどんな世界を感じているのかを理解する一助になればと思います。
何かと相談する機会が減りがちなシングル親御さん。きっちり本で対策を学ぶもヨシ、『甘々と稲妻』や『うさぎドロップ』の「シングルお父さん」たちに勇気づけられるもヨシです。
あかちゃんだけが「子そだて」ではないですよね。思春期世代のお子さんのために、こんな本たちはいかがでしょうか。
そして「そだてられたら、そだて返す」のも一つの流儀。こういう本から「親ってこんなこと考えてるのか~」ということもわかってきますよね。「思春期」と言われる世代の皆さんから、本の内容を親御さんたちに教えてあげましょう。
「みんなが教え、みんなが学ぶ」がこそだての基本。何も、子どもばかりがそだてられる立場ではないと思うのです!
すこしシビアめな、褒めかたや叱りかた、そして学習法まで。お子さんの自信を育む言葉を知ってみるのもいいかもしれません。
自信を無くしちゃうことがあるのは、子どもばかりではありませんよね。お母さんだって、お父さんだって時には落ち込んじゃうものです。そんなとき、この本棚のことを思い出してくれたら嬉しいです・・・。
子そだてと社会課題のようなものも、もし自分に関係ないとしても知っておきたいところ。椎葉の場合は、子そだて×「人口減少」というワードをしっかり押さえておきたいですね。ほかにも毒親、DVなどシビアな話題もありますが「子そだて」という大きな枠組みの中で一緒に並べてみました。
子どもたちをめぐる貧困の問題。日本に暮らす私たちには関係ないことでしょうか?しかしこれは、同時代的に世界で発生していることなのです。
「そだてられるだけが子どもじゃない」ということで、こちらはお子さん達にもお薦めの本が多く入っています。ちなみに「みんなが教え、みんなが学ぶ」は、江戸時代~明治初期頃の教育機関で用いられた「半学半教」をとき解いたものです。ちょうど『学問のすすめ』を著した福澤諭吉が慶應義塾を立ち上げた頃。慶應では当時、福澤諭吉以外の教師を含めみな「~さん」や「~君」と呼びあっていたそうです。
人間だけでなく、動物たちも子そだてに励んでいます!いろんな動物たちの子そだてに学べば「正解は一つじゃない」ことがひしひしと解ります。
子どもたちの人権、そしてジェンダー。こうしたことを考えることは、とりもなおさず大人自身の価値を問い直すこと・・・。というよりも、人権や社会の生きやすさを考えるにあたって、そこに子どもも大人も違いはないはずですね。話題は難しいけれど、すぐに手に取れる本ばかりです!
・・・実はこの子そだて特集を組み始めて気づいたのですが、11月は宮崎県が指定する「子育て応援マンス」なんですって!
子育て応援マンスとは
企業、子育て支援団体、行政機関等が連携し、平成23年度から「未来みやざき子育て県民運動」に取り組んでいます。安心して子どもを生むことができ、子育てを楽しいと感じられる宮崎づくりを目指し、様々な事業を実施していますが、子どもや子育てに関する記念日の多い11月を「子育て応援マンス」とし、特に取組を充実させる月間としたものです。(参考)
世界子どもの日(11月20日)
いい育児の日(11月19日)
家族の日(11月第三日曜日)及び家族の週間
児童虐待防止推進月間
子ども・若者育成支援強調月間
引用元:「11月は子育て応援マンスです!」
(宮崎県ホームページ:2020年10月29日更新)
いやぁ~ナイスタイミングでした( ˘ω˘ )フフフ。
このブログを書いているときも、Katerieの小会議室では「子そだてミーティング」が行われていました。お子さんがいる方もいない方も参加できる子そだて情報共有会議。そんな場所で行われる子そだては、愛がいっぱいです。
このKaterieも愛いっぱいの子そだての場となり、子どもにとっても大人にとってもまた帰りたくなる思い出として育っていければと願っております。。。
それでは、ぜひぶん文Bunにて特集棚をご覧くださいね!