ぶん文Bunレビュー(坪倉優介『記憶喪失になったぼくが見た世界』)
「ぶん文Bunレビューキャンペーン」に新たな感想をお寄せいただきました!このところ、WEBからのご応募も増えてきましたね。
今回の投稿はぶん文Bunネーム「ろなさん」さんから(「ろな」さんなのかも・・・?間違っていたらごめんなさい(笑))。
身体的、精神的な「感覚」には鋭敏なはずの美大生が「感覚の喪失」を経験するというノンフィクション。記憶喪失というひとつの症例と芸術への姿勢が重なるとき、どんな葛藤が生まれるのか・・・。そんな作品『記憶喪失になったぼくが見た世界』について、お書きくださいました。
ろなさんさん、またぶん文Bunへお越しの際にはコハチローのオリジナルしおりをお受け取りくださいね!カウンターのスタッフに「私がろなさんだ!」とこっそりお申し付けください・・・。
\ぶん文Bunレビュー投稿方法/
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手書きの原稿用紙をぶん文Bunのカウンターへもっていく。
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レビュー投稿フォームに入力しウェブでサクッと投稿!!
※※※※※※※新しい投稿をお待ちしております!※※※※※※※
記憶喪失×芸術。どんなノンフィクションなんでしょうか?今回のレビューでご興味が湧いた方は、ぜひぶん文Bunにてお求めくださいね!
『記憶喪失になったぼくが見た世界』(坪倉優介)
この物語は、18歳の美大生が交通事故で記憶喪失となり周りの人や環境を徐々に理解し新しい自分として生きていく。その中で、ある先生との出会いから草木染職人になるまでのノンフィクション物語です。
冒頭の始まりからすごく印象的でした。自分が思っている記憶喪失とはかけ離れたものでした。
自分自身の事が分からない。食べる、眠る。などの感覚さえも分からない。という未知の世界。これからこの人はどう生きて行くのだろう。と、読み始めてからはページを捲る手が止まりませんでした。
自分が同じ立場になった時、自分はどうするんだろう。どう生きていくのだろう。と考えましたが想像もできませんでした。
この本を読んで、自分が今当たり前にできていることは当たり前ではない。と言う事や、親や身の回りの方に対してのありがたさを感じました。この本は生きることについて改めて考えさせられます。
ぜひたくさんの人に読んでほしいと思いました。
お薦めいただき、ありがとうございます!
今回もレビュー投稿フォームからのご投稿をいただきました。ろなさんさんの思いがぶん文Bunを通じて多くの方に届き、たくさんこの本が手に取られるよう私たちも頑張りますね!
※※↓その他のレビューもご覧ください↓※※
・ぶん文Bunネーム「ぽよ」さん — 『日本語のために』(池澤夏樹編)
・ぶん文Bunネーム「ななろくに」さん — 『むらさきのスカートの女』(今村夏子)
・ぶん文Bunネーム「ななろくに」さん — 『竜馬がゆく』(司馬遼太郎)
(クリエイティブ司書・小宮山剛)